研修医のみなさんへ

女性医師に対する支援

出産、子育て中の女性医師に対する支援システム

医局として男女問わず支援が必要なケースに支援をします。産休規定は大学病院では産前8週、産後8週、関連病院はそれぞれの病院に応じて規定があります。育休は、ポジションによって規定がない場合もありますが、おおよそ現在平均的な皮膚科医の復帰の目安としては、半年以内に復帰するケースが多いようです。医局としての規定はありません。その最大の理由は、支援とは、それを受ける女性医師の状況、将来のビジョン、価値観に応じて、質と内容の伴った支援策を模索していく必要があるからです。支援内容にバリエーションがあることで、自分に今何が必要か考え、精神的な自立につながるとともに、キャリアを積むことへのモチベーションにも繋がります。限られた時間であっても本人の努力によって着実にステップアップできるシステムになっています。

Q&A

まだ専門医を取得していませんが、妊娠出産した場合、キャリアが途切れるのが心配です。
岡山大学皮膚科ではこれまでも女性医師が妊娠出産を経て復帰し活躍している数多くの実績があります。職場の仲間、上司は家庭と両立しながら働くことに対し非常に理解があり、頑張っている女性医師の姿を応援してくれています。また、岡山大学病院では子育て中でも学び、キャリアアップを支援する女性医師復帰支援プログラム(岡山MUSCAT)を設けています。こちらは皮膚科医局の定員とは別枠であるため、周囲に迷惑をかけている、などといった意識を持たずに働くことができます。
 子育てが一旦始まると、成長段階に応じたその時その時で常に新たな悩み・大変さが発生し、一度完全に休んでしまうと、現場に戻るタイミングが掴みにくいのが現状です。ペースが落ちたとしても継続することで日々新しいことを学び、キャリアを積み重ねて行くことができ、またそれを応援する体制が整っています。
どのようなバックアップシステムがありますか?
岡山大学病院には、女性も男性も働きやすい病院作りをキャッチフレーズに、女性医療人のキャリア支援システム(岡山MUSCAT)が平成19年度より立ち上がっており、支援内容が非常に充実しています。皮膚科学教室では、この支援システムを利用することによって、子育て時期の女性医師が、大学病院でパーソナルキャリア(組織を離れても役立つ専門知識や技術)の取得ができます。個別面談や独自の交流会なども頻繁に開催されており、科の垣根を通り越えて育児と仕事の両立を支えるノウハウを教え合うなど情報交換をする機会があります。
ある程度皮膚科医としてのキャリアが確立した、子育て中の女性医師先輩達は、関連病院で非常勤皮膚科医(パートタイム)、夜間呼び出しや当直のない常勤ポジションを利用してワークライフバランスを保ちながら皮膚科医としてのパーソナルキャリアを活かして生き生きと活躍中です。
>> MUSCATプロジェクト
岡大の女性医師をめぐる雰囲気は、どんなかんじですか?
岡山大学では、それぞれの価値観、将来のビジョン、状況(家庭環境)を尊重しており、幅広い年代で、開業医、勤務医、大学医師として様々な形で活躍中の女性皮膚科医師が数多く在籍しています。交流もさかんであり、きっとあなたの目指すロールモデルを身近に見つけることができるでしょう。
 勤務時間内はしっかり頑張っている姿を応援し、逆に子供の送迎のためにタイムリミットがある、など物理的に難しいことに対してはサポートをする雰囲気があるので、「ママだから」働けないといったことはありません。
また「岡山MUSCATの会」を利用しましょう。「後輩のサポートに協力したい・先輩のアドバイスを聞きたい」という、女性医師や医学生をメンバーとし、相談内容に対する「最適アドバイザー」を紹介するなど先輩から後輩へ知識と経験を伝えるサポートネットワークです。
>> 岡山MUSCATの会
子供がいても、バリバリ仕事をしたいのですが。できるでしょうか。
やる気があれば、社会的なバックアップ(院内保育所、病児保育所)を利用して一生懸命仕事をすることは勿論可能です。小さい子供は急な熱発など予想外な事態が頻発しますが、院内及び近隣の病児保育施設、ベビーシッター、家族サポート、など幾つかの選択肢を事前に用意しシミュレーションしておくと、意外と対応できることも多いです。少し辛いけどやればできる程度のところの環境に身を置くことがモチベーションを保つことのできる秘訣です。
 皮膚科は奥が深く、楽しい学問です。日常生活では家事育児に追われている時こそ、興味がある分野の仕事を続けることで一個人として何かに没頭する時間を確保でき、長い目で見た時に人生の豊かさに繋がります。今が大変でも、数年後にはあの時頑張ってよかった、と思うこともあります。また、同じ様な状況の女性医師は多数在籍しており大変心強く、タイムマネージメント、家事効率化、キャリアアップをお互いの視点で共有、ノウハウを伝授し合うことができます。一人ではないので、一緒に頑張りましょう。

文責 川本友子